VDSL方式とは？光配線方式と比べた速度や料金を解説。

「VDSL方式とは？」

「具体的にどのような特徴があるのかを知りたい。」

「速度は十分？遅い？料金は？」

こう考える方は、この記事を見てくださいね。

VDSL方式とは？

VDSL方式で見ておきたい、4つの特徴について解説していきます。

電話回線を利用するマンション配線方式の1つ

マンション配線方式の1種で、電話回線を使うのがVDSL（Very high-bit-rate Digital Subscriber Line）方式になります。

DSLが付されているようにADSL（電話用アナログ回線使用の配線方式）と共通する接続方式です。

またマンション・アパートなど集合住宅専用の配線方式で、築年数がある程度経過したマンション等でよく見られます。

既設の電話回線が使えるため、大幅な工事をともなわずスムーズに利用できるのが特徴的です。

【VDSL方式のイメージ図】

https://flets.com/first/kouji/const_apartment_vdsl.html

VDSLモデムとは？

VDSLモデムとは、ネットのデジタル回線と電話回線のアナログ回線を相互変換する装置を指します。

変調復調装置とも呼び、コンセント部分の電話用モジュラージャックから電話用モジュラーケーブルをVDSLモデムへつなぎます。

次にLANケーブルを介したPC等への接続（直接）、ブロードバンドルーターからの接続（有線）、無線ルーターからの接続があることも覚えておきましょう。

外観は平置きの長方形、やや正方形に寄せたモデルが見られていますが、プロバイダーや各メーカーは光を推奨する動きが活発化しているのも傾向です。

光配線方式・LAN配線方式との違いは？

光配線方式・LAN配線方式との違いは、共用スペースから各戸への使用回線と速度が異なる点が第一の特徴です。

共用スペースまでは光配線を引き込み、共用スペースからは以下のように違いが明確になります。

最大通信速度で光配線方式が抜きん出ている反面、LAN配線方式はパフォーマンスを満たしません。

料金はマンションのものが適用される

光通信サービスにおけるプロバイダー契約は、主にファミリータイプとマンションタイプの2種類に分けられています。

VDSL方式は原則、アパート・マンションに限定されているため、マンションの料金になります。

具体的には、プロバイダーの光プランでファミリータイプ・マンションタイプの記載があると、マンション型の適用になります。

つまり注意点は、光の10ギガ・1ギガを選び、速度を近づけたくても不可な点がやや不満に感じるユーザーがいる点も認識しておきましょう。

参考までにビッグローブ光の1ギガ3年プランだと、ファミリータイプ（戸建て）が5,478円/月、マンションタイプが4,378円/月になります。

VDSLの通信速度は遅い？

VDSLの通信速度が遅いという疑問について、5つのチェックポイントをまとめました。

最大通信速度は100Mbps

VDSLで、プロバイダーが公表している回線速度は理論値です。

実際に最大100Mbpsの記載でデバイスが最新なら、近い速度が実現される形になります。

また上りが30～50Mbps、下りが高パフォーマンスで90Mbps弱など、下りに速い傾向があるのも特徴的です。

注意点は、最新かつ高速の機器等（ルーター・LANケーブル・PC等）に変えたから100Mbpsを超えるという誤解でしょうか。

VDSLの最大通信速度の100Mbpsを上回ることは決してないので、規定上限のことは十分に認識しておきましょう。

実測は89~92Mbpsくらい

VDSLの最大通信速度は100Mbpsですが、実際に実測した方のリサーチ結果をピックアップしました。

友人宅の回線速度
VDSL方式のWi-Fiにしては、優秀 pic.twitter.com/XdKFjeQYR4

— makoto (@makoto_hkb129) June 13, 2025

VDSLにしては速度出てるじゃん。戸建てタイプの線を引かなきゃ耐えられないかと思ってたけど、ちょっとこれで頑張ってみよう。 pic.twitter.com/pFbtW4g2Hx

— きーすけ (@key_suke) August 18, 2023

やっとネット通った　マンションVDSLにしては速いんとちゃうかな pic.twitter.com/s3t4xKltZk

— がりゅー (@GaryuAll4GG) April 21, 2016

IPv6オプションも利用できる

VDSLではIPv4（32ビット）よりも速いIPv6（128ビット）オプションの活用もできます。

また、VDSLはネット回線が混雑する際に弱い側面を持ちますが、IPv6のIPoE方式は混み合った回線終端装置を通らないのが強みです。

完全な光回線には速度で劣るものの、強化という目的であれば候補になるでしょう。

ほかにもIPv6はマンション管理会社・アパートの大家に許可を取らなくて良いという、即座に変更できる利便性も付加価値の1つです。

動画はストレスなく視聴できる速度

VDSLの動画視聴はストレスなく視聴しやすい速度ですが、機器の利用環境によって満足感は左右されます。

視聴のほか、動画にまつわる例として向き・不向きについてもまとめました。

向いている人	向いていない人
動画を見るのがメイン オンラインゲームのライトユーザー 複数機器で動画媒体を使わない	動画編集をすることが多い オンラインゲームのコアゲーマー 専用ソフト使用やオンライン会議が多い

仕事で動画編集をひんぱんに行う場合は、上り（アップロード）が遅ければストレスのほかに待ち時間が長くなり効率性を落とします。

オンラインゲームは30Mbpsくらいで問題なしという声もありますが、近年のゲームメーカーは機器のハイスペックモデルを推奨し、数百Mbpsはないと快適にできないという声も見られます。

オンライン会議・複数機器で動画媒体を扱うなら、混雑しやすい特性のVDSLは接続切れや速度低下に支障をきたす可能性も覚えておかなければなりません。

口コミではやはり物足りないとのコメントも…

LAN方式より速度面で頼もしいと評価されていても、VDSL利用者は物足りないと感じることもあるようです。

実際にVDSL環境でネット利用をしている、SNSでの口コミもごらんください。

朝と夜でフレッツ光(VDSL)の回線テスト。うーん微妙
ゲームPCはまだ設置できてないからオン対戦での具合は未調査 pic.twitter.com/FbwWK5OzQP

— からすみ(55) (@Calamity1969) April 16, 2023

ネット開通🌐
VDSLだから遅いけど、遅延少ないのはさすが東京
あとはガスの開栓を残すのみ！ pic.twitter.com/DGgCy2IOAW

— 伊藤 彰/Akira Ito (@Taisyou1986) May 19, 2025

VDSL方式の見分け方は？

VDSL方式で、壁に設置しているコンセントで見分ける・フレッツ光のエリア検索から調べる2通りの見分け方を解説します。

壁に設置しているコンセントで見分ける

VDSL方式は、壁面設置のコンセントにモジュラージャックがあるかどうかで見分けられます。

モジュラージャックとは、電話回線等で接続に用いるコネクタを指します。

モジュラージャック（電話コンセント）のみだとVDSL方式となり、光コンセントがあれば光配線方式になります。

また、LAN配線方式の場合はLANコンセントが設置されています。

正面から見ると凸形状でわかりやすく、位置はオーソドックスなダブルコンセントの横などに埋め込まれています。

フレッツ光のエリア検索から調べる

居住環境がVDSLかどうかの確認は、フレッツ光のエリア検索から調べられます。

VDSLではないケースだと「ご指定の住所は詳しい状況確認が必要です」と表示されます。

なお、速度でいうと最大100MbpsならVDSL方式もしくはLAN配線方式、最大1Gbpsなら光配線方式です。

以上が、VDSL方式の見分け方です。

VDSL方式から光配線方式へ変更する方法はある？

VDSL方式から光配線方式へ変更する方法は、環境に左右されますが見ておきたい4点を解説していきます。

利用者都合で光配線方式へ変更は出来ない

光配線方式に利用者都合での変更は出来ず、マンションごとにあらかじめ配線方式が決まっています。

自身の部屋だけに関わることではなく、屋外から共用スペースへ光ファイバーを導入するなど、利用者の専有部分の範ちゅうを超えるからです。

なお、マンションの光回線導入は以下の通りですが、これらの手続きは全てマンションの大家さん（管理人）が実施する手続きになります。

したがって、入居してから即座に変更が難しいことや管理会社や大家さんから断られる（デメリット＞メリット）ケースがあるのも想定しておきましょう。

マンションの大家さんに相談してみる

VDSLから光配線方式の変更は、個人の独断で決められず、マンション等の大家さんが導入の決定権を持ちます。

つまり、まずは大家さんに導入の意思がないと、マンションへ光回線の導入はできません。

さらに、契約件数の見込みもマンションへの導入の条件に含まれます。

例にするとNTT東日本の「Ｂフレッツ マンションタイプ（VDSL装置等レンタル利用）」の料金について記載中の説明は以下の通り。

「Ｂフレッツ　マンションタイプ」の月額利用料≫

同一の集合住宅などで8件以上のお客さまの契約が見込まれる場合

https://www.ntt-east.co.jp/release/0403/040325_1.html

高層マンションだと面積・戸数が多くなるため難度をともなうのは仕方がありません。

ただし、低層3階以下や戸数の少ないアパートなら大家さんに相談してみる価値はあるでしょう。

戸建てで契約できるか公式へ相談する

戸建てで契約相談というのは、マンション在住でファミリータイプの契約を打診することを指します。

伺いを立てる価値は十分にあり、戸建てで無事に契約している方もいるからです。

どうしても今住んでる所でVDSLの回線しか許可しないって言われてたから、戸建てタイプで良い回線ひけるようにした場合のメリットと、MDF盤にも空きがあるし外壁工事もいらない物件だから損害がないっていうことをプレゼンしまくったら物件のルール変わって良い回線ひけるようになったわ笑

— M (@codm_menhe) April 21, 2023

光配線方式が導入されている建物へ引っ越す

大家さんへの交渉がわずらわしい、手続きが面倒など変更するのが手間だと感じるなら、最初から光配線方式を導入済みの建物へ引っ越すのも手の1つです。

お住まいの地域不動産をあたるのも良いですが、大手の場合はネット検索が便利なのも覚えておきましょう。

アットホームのケースだと検索ページが充実しており、「光ファイバー対応の賃貸特集（こちら）」から物件をリサーチできます。

ただし、ネット検索の場合であっても問い合わせをして詳細を聞いておくのがベターです。

以上が、VDSL方式から光配線方式への変更についての解説です。

【まとめ】

最後のまとめです。

この記事では、ビッグローブ光のVDSL方式についてご紹介しました。

改めてポイントを整理します。

以上になります。

最後に、ビッグローブ光は以下のリンクから契約で限定キャンペーンがあります。

これから契約する人は、以下のリンクから手続きしてくださいね。